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倉庫の天井断熱性が低い

2026/02/16
目次
宇井氏イラスト画像
解説者:宇井
暑熱環境・熱中症対策の
プロが解説

これまで累計400社以上の過酷な暑熱環境に向き合い、
改善をサポートしてきた「株式会社五常」営業部の宇井が、現場目線で分かりやすく
解説します。

真夏になると倉庫内が蒸し風呂のように暑くなり、休憩を増やしても作業効率が上がらない、空調を強めても思うような効果が得られないといった状況は、倉庫の天井断熱性が十分でない可能性があります。
本記事では、倉庫における天井断熱と屋根断熱の違いを整理し、工場・倉庫で実践できる断熱対策について解説します。

工場・倉庫における
「断熱」とは

倉庫や工場の断熱対策は、大きく「天井断熱」と「屋根断熱」に分けて考えられます。

天井断熱

天井材の上部(小屋裏側)にグラスウールやロックウールなどの断熱材を敷き込んだり、断熱シートを貼り付けたりして、空調が必要な室内側の容積を直接包み込む考え方の工法です。

水平面への施工となるため作業性が高く、比較的コストを抑えやすい点が特徴です。施工箇所が屋根そのものではないため屋外の天候に左右されにくく、稼働中の倉庫でも工程を調整しながら進めやすいというメリットがあります。

屋根断熱

屋根面に沿って断熱層を設ける考え方で、屋根下地間への断熱材の充填や、屋根裏側への吹付硬質ウレタン施工、屋根表面への断熱・遮熱塗装など、複数の手法が含まれます。

屋根面を建物の外皮として一体的に断熱するため、天井の有無にかかわらず大空間の温熱環境に直接作用し、屋根直下から伝わる輻射熱の低減に効果を発揮します。

工場・倉庫の主な断熱対策

天井断熱・屋根断熱といった考え方を踏まえたうえで、工場・倉庫で実際に採用される主な断熱対策には、以下のような工法があります。

断熱塗料・遮熱塗料での塗装

屋根表面に断熱・遮熱塗料を塗布することで、既存屋根を活かしたまま日射による温度上昇を抑えられます。遮熱塗料は主に近赤外線を反射して屋根材が吸収する熱量を減らし、断熱塗料は塗膜内の中空セラミックスなどによって熱の移動を抑える仕組みが用いられます。

折板屋根や金属屋根で効果を実感しやすく、足場計画が比較的簡素で済む場合には、工場を稼働させたまま施工しやすい点が実務上のメリットです。

断熱材・遮熱材の取り付け

断熱材や遮熱材を追加する場合、狙う効果や施工条件に応じて、大きく2つの考え方があります。

1つは、天井裏にマット状のグラスウールやロックウールを増し敷きし、必要に応じてアルミ面材などの遮熱シートを併用する天井断熱型です。空調対象となる室内側の空間をコンパクトに包み込めるため冷房効率を高めやすく、繊維系断熱材は厚みを調整することで性能を段階的に高められる点が特徴です。

もう1つは、屋根側に断熱層を設ける屋根断熱型です。屋根下地間への断熱材充填や屋根裏面への吹付断熱、屋根表面への断熱シート貼付などが代表的で、屋根自体の高温化を抑えやすく、屋根直下で感じる輻射熱の低減に効果があります。一方で施工面積が広く納まりも多様なため、役物や貫通部における気密・防水ディテールの品質管理が重要になります。

屋根を二重にする

既存屋根の上に新たな屋根を重ね、通気層や空気層を設ける二重屋根(カバー工法・ダブルスキン)は、放射・伝導・対流の3つの熱移動を総合的に抑えられる点が特長です。

通気層に外気を取り込み排熱できるよう計画すれば、屋根表面で受けた熱の多くを室内へ伝える前に逃がせます。既存屋根を撤去せずに施工できるケースも多く、稼働中の工場でも対応しやすいほか、屋根防水や老朽化対策と同時に耐久性を高められる点もメリットです。

宇井氏イラスト画像

解説者:
宇井

屋根断熱か、天井断熱か?
構造と予算を見極め、費用対効果の高い対策を選ぶ

倉庫の断熱対策には、室内側で行う「天井断熱」と、屋外側で行う「屋根断熱」があります。屋根断熱は2重屋根にする方法もありますが、コストが課題になりがちです。

一方、天井面への「遮熱シート」施工なら、コストを抑えつつ、暑さの元凶である輻射熱をカットし室内環境を改善できる場合も。
構造やご予算に合わせて、最適な方法を私たちが一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

倉庫の天井断熱性が低い場合の解決事例をご紹介!

お悩み解決事例
事例画像
導入製品:遮熱シート
-4℃以上の室温低下を実現!
テント倉庫の熱中症リスクを
遮熱シートが救う。

テント倉庫内での作業環境は過酷で、屋根素材を通して降り注ぐ強烈な「輻射熱」により、室内は非常に高温な状態に。
その暑さは深刻で、毎年必ず熱中症になる作業者が出てしまうほど、安全管理上の大きな課題を抱えていました。

そこで、熱の侵入を食い止めるため、遮熱シートを屋根全面に施工する対策をご提案し施工。

その結果、直射日光による熱気が大幅にカットされ、倉庫内の室温が施工前と比較して4℃以上も低下。
従業員が安心して働ける職場環境となりました。

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運営会社:株式会社 五常
暑熱環境・熱中症対策のプロフェッショナル
とことん親身に。どこまでも正直に。
現場の悩み、自分事として解決します

五常は単なる業者ではなく、お客様の現場課題を背負うパートナーです。
「何でも相談できる」安心感と、「必ず解決する」という執念。
この両輪で、暑熱環境・熱中症対策の課題をスッキリ解消へと導きます。