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工場のエアコンに活用できる補助金

2026/02/16
目次
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解説者:林
暑熱環境・熱中症対策の
プロが解説

これまで累計400社以上の過酷な暑熱環境に向き合い、
改善をサポートしてきた「株式会社五常」営業部の林が、現場目線で分かりやすく解説します。

熱中症対策を進める際、工場に設置されている業務用エアコンは、作業環境と電力コストの両面に大きく影響するため注意が必要です。
国の補助金・助成金に加え、自治体独自の制度を組み合わせることで、更新や改修にかかる初期負担を抑えながら導入を進められます。

本記事では、工場の業務用エアコンに活用できる主な補助金制度を、制度の目的や対象の考え方とあわせて整理して紹介します。

省エネルギー投資促進
支援事業費補助金
(設備単位型)

制度概要

既存設備を省エネ性能の高い機器へ更新する取り組みを支援する制度です。

工場で電力消費の大きい空調設備などのユーティリティ設備を、国が定める高効率基準を満たす機器へ切り替えることで、エネルギー使用量の削減とランニングコストの低減を同時に図ることができます。

補助内容

補助対象の中心は設備費で、登録された高効率空調機などへの更新にかかる費用が対象となります。

補助率は原則として1/3以内で、年度ごとに上限額・下限額が設定されています。申請にあたっては、省エネ効果の要件として、原油換算ベースで一定以上の削減量(例:省エネ率10%以上、または省エネ量1kL以上など)を満たす必要があります。

そのため、工場の実際の運転条件や稼働時間を踏まえた省エネ計算を行い、削減根拠を整理しておくことが申請実務上のポイントとなります。

対象事業者

国内で事業活動を行う法人および個人事業主が対象で、中小企業から大企業まで幅広く申請可能です。ただし、事業区分や企業規模、申請枠によって適用要件が異なる場合があります。

工場の担当者は、自社がエネルギー管理指定工場に該当するかどうかなど、制度上の位置づけが申請要件や提出書類に影響する点を事前に確認しておくと、手続きがスムーズです。

参照元:環境共創イニシアチブ(https://syouenehojyokin.sii.or.jp/34business/)

エイジフレンドリー補助金
(職場環境改善コース)

制度概要

高年齢労働者の労働災害防止を目的に、設備改善や専門家指導の導入費用を支援する厚生労働省の制度です。

工場では、夏季の暑熱や粉じん、騒音などが身体的負荷になりやすく、特に60歳以上の従業員が働く現場では、熱中症リスクの低減や作業空間の温熱環境改善が求められます。

補助内容

職場環境改善コースでは、熱中症予防や身体的負荷の軽減につながる設備・装置の導入に対して、原則として経費の一部が補助対象となります。

上限額や補助率は年度ごとの公募要領で定められており、空調関連では、空間全体の空調改善、スポット冷房の導入、給気・排気設備の強化、日射遮蔽対策など、現場条件に応じた幅広い対策が対象となります。

対象事業者

主に中小企業事業者が対象で、60歳以上の高年齢労働者が就労していることなど、一定の要件が設けられています。

工場の担当者は、自社の企業規模や雇用形態、就労実態がコース要件に適合するかを事前に確認するとともに、衛生委員会の審議記録や作業環境測定結果、熱中症予防に関する社内ルールなど、現場の実態と対策の必要性を示す資料を整理しておくことが申請実務上のポイントとなります。

既存建築物省エネ化推進事業

制度概要

既存建築物省エネ化推進事業は、オフィスや店舗、学校、病院など、既存の業務用建築物に対する省エネ改修を支援する補助制度です。

工場については、建築用途や生産設備の有無、用途区分によって対象外となるケースがあり、すべての工場建屋が自動的に対象になるわけではありません。

一方で、事務所棟や共用部、福利厚生エリアなど、建築物としての性格が強い区画では、空調・照明・換気設備の改修に加え、断熱改修、窓の高断熱化、制御の見える化といった取り組みが支援対象となります。

補助内容

補助対象は、省エネ改修工事に係る設計費・設備費・工事費などで、事業内容によっては、省エネ改修と併せて行うバリアフリー改修が対象となる場合もあります。

補助率は原則として1/3以内とされることが多く、建物全体で一定以上の省エネ率を達成することが要件となります。

対象事業者

対象は民間事業者などで、申請主体は原則として建物の所有者または使用者です。

工場では、同一敷地内に複数用途の建物が併存しているケースも多いため、対象となる建物の用途区分、床面積、法的位置付けを事前に整理し、補助対象となる範囲を切り分けたうえで計画を立てることが欠かせません。

参照元:既存建築物省エネ化推進事業評価事務局(https://hyoka-jimu.jp/kaishu/)
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解説者:

判断が難しい適用要件は、実際の申請事例から紐解く

工場のエアコン更新や高効率空調の導入には、省エネ補助金(設備単位型)など、国・自治体の制度があり、既存設備の高効率化で補助対象になる可能性があります。 ただ、エイジフレンドリー補助金などの熱中症関連制度と同様、適用の判断は条件や要件がやや複雑です。

五常では、実際に補助金を利用して空調を導入された事例を蓄積。その知見をもとに、お客様が活用できる可能性のある制度の整理から一緒に確認していきます。

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とことん親身に。どこまでも正直に。
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